ハト糞による健康被害の代表例

糞に含まれるウイルス・病原菌・病気について

アレルギー性皮膚炎

 

 

ベランダや窓枠、手すりなどに落とされたフンにダニが発生。

窓の隙間や開閉時などに室内にこのダニが侵入する事があります。

この侵入したダニに噛まれ事よって全身に湿疹が現れる事例が発生。

 

 

その他にも、清掃の際に長靴・手袋・マスクなど、必要な装備なしで作業した人がダニに全身をかまれた事例も。

 

 

清掃の際には必要な装備や知識を持ち、作業するようにしましょう。

 

 

クリプトコッカス病

 

 

乾燥したフンの中にカビが発生し、このカビの胞子を吸い込む事で発熱・咳などの呼吸器系疾患にかかる事があります。熱や咳と言えば「カゼ」と似た症状なので誤診される事もある。

 

軽度の場合は皮膚炎程度ですが悪化させると排や脳にも影響を与える可能性があり、最悪の場合死に至る事もある注意が必要な感染症である。この菌は乾燥に強く2年以上も菌が生存するといわれています。

 

 

自身で掃除する際、乾燥したフンを飛散させてしまい、この飛散した粉末を吸い込む事で感染する事例が最も多いパターンの1つである。

 

清掃の際には乾燥による飛散を防ぐ為にも、水や洗剤などで湿らせてから掃除する事が大事です。乾燥した状態でのホウキや掃除機の使用はやめましょう。

 

 

ヒストプラズマ病

 

 

ヒストプラズマ病(真菌)もハトのフンに含まれているカビの1つです。

このカビは温度・湿度の条件が揃うと急激に増殖し、これに人がふれると感染するといわれています。この菌も肺に入り感染すると「インフルエンザ」や「結核」ににた症状を引き起こします。この病気も免疫の弱い年配の方や赤ちゃんなどが感染すると悪化しやすく、こちらも最悪の場合「死」に至る可能性がある感染症です。

 

 

 

 

トキソプラズマ病(原虫)

 

 

トキソプラズマ原虫はハトのフンに含まれている事が多い寄生虫で、肺からの感染によって軽いインフルエンザに似た症状を起こします。「発熱」や「ダルさ」、カゼの時に出る筋肉痛のような痛みなど。

 

この原虫はノミやダニよりも小さく肉眼では確認する事が出来ません。免疫の低い赤ちゃんなどはもちろん、妊婦さんがトキソプラズマ症に感染すると胎児に障害が残ったりする事もある為、鳩のフンには十分気を付けるようにして下さい。

 

 

ニューカッスル病

 

 

ハトを含む多くの鳥がこの菌を保有しており、呼気沫や外部寄生虫の媒介によって発病します。ニワトリの場合、野鳥がウイルスを運んできて感染すうるといわれています。人に感染した場合、急性類粒結膜炎が一般的な症状といわれています。

 

 

サルモネラ菌

 

 

サルモネラ菌と聞くと「食中毒」を引き起こす事で有名な病原菌で鳩には無関係と思われる方も多いのではないでしょうか?しかしハトのフンからサルモネラ菌に感染する事もあり、感染すると食中毒の時と同じような症状、「強い腹痛」「下痢」「嘔吐」「発熱」といった症状を引き起こします。

 

 

オウム病

 

 

オウム病は従来トリ類に感染する疾病であり、鳥と人との接触によって感染することがあり軽度の風邪と似た症状ですが、重くなると肺炎のような症状に。鳩のフンに含まれるウイルスによって感染されるのですが、30~75%のハトがこのウイルスを持っているといわれています。

脳炎

 

 

ハトも脳炎ウイルスを保有する事があり、コガタアカイエカの媒介によって感染する事があります。高熱・嘔吐・頭痛などの症状があり2~3日後に意識混濁、痙攣などを起こす事も。感染した人の20%は治っても手足の麻痺や知識障害などの後遺症が残る恐ろしい病気です。

 

 


このようなウイルスや病原菌によって、様々な病気に感染してしまうハトのフン。

 

中には触るだけで感染するものもありますが、最も感染する確率が高いのが乾燥したフンの粉やホコリを吸い込む事で肺から感染してしまう事です。

 

免疫の弱い年配の方や赤ちゃんはもちろん、妊婦さんなどもハトのフン掃除やハト対策はしないようにしてください。

 

 

上記以外の方が作業される場合にも、必ず正しい装備・正しい知識を持った上で作業するように心がけてください。

 

 

軽い汚れならまだしも、重度の場合は専門業者に頼む方が良いかもしれません。